▪️DynamicStudioで複雑な測定を簡単に
Dantec Dynamics社がリリースするDynamicStudioは、ユーザーがアプリケーションに集中できるように、ハードウェアの設定をできるだけ簡単にします。ほとんどのデバイスはプラグアンドプレイデバイスです。デバイスがコンピュータに接続されると、DynamicStudioはデバイスを自動検出し、すべての正しいデバイス設定を読み込みます。
▪️ケーブルの接続ウィザード
このソフトウェアには、ダイナミック・タイミング・ダイアグラム、ケーブリング・ダイアグラム、定義済みのデバイス・ライブラリーが含まれています。これらは、システムを構成する際にユーザーを支援し、ケーブルをハードウェアに接続する方法を提案します。
▪️自動計測機能
Acquisition Managerを使えば、トラバースの位置やレーザーパルスの間隔、フレームレートなどの設定を変えながら、一連の測定を行うことができます。これにより、カメラ、レーザー、トラバースシステムなどの付属機器が自動的に制御されます。
▪️分散取得による最大フレームレート
DynamicStudioは、ステレオPIVとLIFの組み合わせなど、マルチパラメータ測定を可能にする異なるデバイスの組み合わせをサポートしています。
また、ソフトウェアアーキテクチャは以下の特徴があります。
- ステレオPIVやVolumetric Velocimetry、LIF、イメージスティッチングによる大面積アプリケーションなどのマルチカメラセットアップにおいて、すべてのカメラでフルフレームレートを実現
- 長時間の計測シリーズ – PCに接続されたカメラは、そのストレージ容量を使用できます
- リモートコントロール – 画像取得システムとコントロールPCを別々の場所に設置することができます
- PCを追加することで、カメラの台数やストレージの容量を簡単にアップグレードできるスケーラブルな性能
- 異なるタイプのカメラを組み合わせることが可能
▪️分散型データベースによる高速データアクセス
データをネットワーク上の別々のPCに保存し、中央のマスターPCからアクセスすることができます。マスターデータベースでは、データの配布状況を把握することができます。最新のデータベースツールは、以下の特徴を提供します。
- 優れた統計や長い時系列に必要な数千枚の画像を保存できる容量
- シンプルで堅牢なデータ管理
- 各実験のすべてのセットアップパラメータを保存
- ハードウェアとデータ処理パラメータの完全な文書化
▪️分散分析で高速に結果を出す
分散型アーキテクチャは、データ分析に非常に有効です。ネットワーク全体の計算能力をフルに使ってデータを分析することができます。これには以下の利点があります。
- 1台のマスターPCからプロセスを制御
- 並列処理によるデータ処理時間の短縮
- データを保存したPCで処理することによるデータ転送時間の短縮
▪️自動分析と高度なデータビジュアライゼーション
DynamicStudioには、高度な解析・可視化機能が搭載されています。測定データから高品質な2D、3Dグラフィックスやアニメーションを作成することができます。トレーサビリティーと快適性のために、データのエクスポートと再インポートは必要なく、すべてのデータはDynamicStudioに保持されます。DynamicStudioの高度な解析機能と後処理ルーチンには、流体力学の実験家の生活を簡素化する多くのメジャーな機能とマイナーな機能があります。例えば、以下のようなものがあります。
- 平面PIV、体積速度計、LIF、シャドーサイジングのためのソリューション
- 平面PIVデータを簡単、正確、迅速に解析するAdaptive PIV
- 3Dトラッキングまたは再構成ベースの3D最小二乗マッチングアプローチに基づく体積速度計測
- 不確実性の推定と伝播:各ベクトルの不確実性を計算し、それを速度微分に伝播させることができる
- バッチ処理ライブラリを構築するための解析シーケンス
- Pressure from PIV 速度場から圧力を導出するアドオン
- 簡単な視覚化ツール